「GMに挑戦!」出張編

8月19日開催「JGC2006」レポート ~その2~


●「GMに挑戦!」出張編●
「JGC2006」で行われた
「フォーチュン・クエストRPG体験会」 ~その2~


 おひさしぶりです、みなみなさま、みやびです。
 大変おそくなってしまってごめんなさい。ではでは、さっそく2006年夏のJGCにて行われたFQRPG体験会のレポート第2弾をお送りしましょう。

●体験会、開始!

 夏休みもそろそろ終わりが近づいた頃の金曜日。
 2006年8月19日、午前10時。新横浜プリンスホテル『千鳥』の間。
 その一角に、テーブルを6つ用意して体験会は開かれました。
 ゲームマスター(以下GM)たちが会場に辿りついたときには、テーブルのすべてが既に参加者で埋まっています。1テーブルに7人(パステルたち+シロちゃん)。ぜんぶで7×6=42名の方が参加してくれたことになるわけで、参加者で賑わうテーブルを見て、GMたちも改めて気合を入れなおします。
 司会を務めさせていただいたみやびからの簡単な挨拶のあと、「それでは始まりです!」の声とともに、6人のGMたちがテーブルに着いて、体験会は始まりです。
 まずはルールの説明から。TRPGの遊び方も浸透してきたとはいえ、まだまだ今回が初めてという方も多いのです。
 FQRPGは初心者の方でも楽々遊べるようにと作ったゲームですから、覚えるルールも少ないようにできてはいるんですけれどね。

 さて──。
 簡単なルール説明が終わると、実際にゲームへと進むわけですが。

 それでは、ここで今回のシナリオのオープニングをざざっと書いてみましょう。

●今回のシナリオは?

 とある冒険を終えての帰り道。
 パステルたちが、小さな湖のほとりに差し掛かったときのことです。
 背後から声がかかります。
「冒険者の方とお見受けします。どうか仕事を頼まれてくれませんかな」
 振り返ると、魔法使いの格好をしたひとりの老人と、彼の後ろに役場の役人のような格好をした男たちが数人ほど立っています。
 話を聞いてみれば、彼らは冒険者支援グループが派遣した遺跡の調査員でした。
 老魔法使いは、目の前にある湖へと手を振りながら語りはじめます。
「あの塔は、いにしえのとある魔法使いの残した遺跡なのだ」
 湖の中央には、六本の塔が丸く円を描くように湖面から突き出て、空へと伸びていたのです。どう見ても塔は水面下から伸びてきているように見えます。
 しかも、塔の中段ほどに連絡用の通路が延びていて、どうやら六つの塔は相互に行き来できるようになっています。
「塔の、湖の下へと伸びている部分へと赴いて、マジックアイテムを作ってきて欲しい」
 塔の中には〈魔法の泉〉があって、その泉に浸したアイテムを魔法の武器にしてくれるのだ、と老魔法使いはパステルたちに告げたのです。


 こんな感じでお話は始まります。
 今回のシナリオの目玉が、この「マジックアイテム作成」なのです。

●ゲームの中でミニゲームで遊ぶ

 さてみなさん、硬貨を入れてケースの中のものをゲットする「ガチャガチャ」などと呼ばれるものを知っているかと思います。硬貨を入れ、レバーをひねると、小さなカプセルが出てくるやつ。カプセルの中には、ちょっとした小物(フィギュアとか、ピンバッジとか)が入っているっていう。
 今回のイベントでは、そのカプセルを使ったミニゲームを行ったのです。
 直径2センチほどの透明なカプセルに、小さく畳んだ紙切れ1枚。そこに魔法の効果がひとつ書いてあるんですね。
 魔法の泉に武器を浸すたびに、そのカプセルの掴み取りを行います。
 カプセル内の紙切れに書かれていた魔法の効果が、浸した武器に付与されるというわけ。
 透明なケースの中にカプセルがぜんぶで15個ほど入っていて、このケースひとつが、〈魔法の泉〉ひとつぶん、なのですね。

 パステルたちは、水面下にある塔の下半分へと降りてゆき、怪物を倒したり、迷子の精霊さんを助けたり、罠を解除したり──たまに引っかかったり──しつつ〈魔法の泉〉へと辿りつくわけです。
 辿りついたところでミニゲームスタート!
「ゲットした魔法は、ぜんぶそのまま効果を発揮するよ」とGMに聞かされ、プレイヤーたちの目つきが変わります。たとえば炎の魔法と雷の魔法が手に入れば、自分の剣が、炎を噴き出し、かつ雷をまとわりつかせた、ゴージャスな魔法の剣になるわけです。カプセルをたくさんゲットするほど、豪華な魔法武器になるわけですね。
 プレイヤーたちは、ひとつでも多くカプセルを取ろうとがんばってくれました。
 シナリオ上は、ひとり2個ほどカプセルをつかめるようにできているのですが、もちろん、実際にどれだけゲットできるかは、プレイヤーの運と手先の器用さによっているのです。
 そうして手に入れたカプセルを開けて、自分の武器にくっついた魔法を確かめる瞬間がまた大騒ぎ。
 中には「呪われた」魔法もあったりして……。
 一喜一憂しつつ、塔の中にぜんぶで3つある(3階建てなのです)という泉をもとめて、パステルたちはどんどんと地下へと降りてゆくのです。6本の塔にそれぞれ3つですから、ぜんぶで18個の泉があるわけですね。ケースももちろん18個用意されていて、辿りついたパーティから自分の卓へと持っていくっていう。
 ようするに、この18個のケースを6卓で奪い合うわけです!

●〈魔法の泉〉の効果にはこんなのがありました

 では、その〈魔法の泉〉には、どんな魔法の効果が用意されていたか。
 ここでいつくかご紹介しちゃいましょう。

 実は、〈魔法の泉〉は魔法の種類でわけてあり、ぜんぶで3種類ありました。〈攻撃系〉と〈付与系〉と〈その他〉です。
〈攻撃系〉の魔法というのは、純粋に武器の力が増す効果があります。
 たとえば──こんな魔法がありました。

「1戦闘に1回だけダイスひとつを6にできる」

 フォーチュン・クエストRPGは、サイコロ2個を使うゲームで、さらにサイコロの目が大きいほど有利なゲームですから、2つのうちのひとつを6にできるというのは、すごく強いわけです。
 さすがに、ここまで強い魔法はめったにゲットできませんでしたけど。

 もちろん、ただただ強力なんて魔法だけじゃなくて、「強いんだけど変」なんてものも用意されていたりします。たとえば──

「『目つきの悪い怪物』の時のみ、攻撃力+2」

 とかね。
 この魔法が武器にくっつくと、モンスターが登場するたびに、GMとプレイヤーたちの間で、「こいつは目つきが悪いか否か」で激論が戦わされることになったりするわけで……。

 もっと妙なことになるのが、〈付与系〉の魔法です。
 攻撃力を単純に強くする〈攻撃系〉に比べると、だいぶ趣きが変わります。武器に炎をまとわせたり、稲妻をまとわせたりする魔法が多くて、見た目は、いちばんカッコイイかもしれないのですけど。
 でも、用意されていた魔法効果には、こんな「呪い」もあったりして……。

「しゃべるときに、語尾に「にゃん」をつけねばならない」

 シリアスな決めの場面で、こんな魔法剣をもっていたら、とても悲しいことになります。
 これは、当日に実際にあったことですが……。

GM:ゴブリンの一撃で、クレイは〈負傷〉から〈重傷〉になった!
パステル:クレイ!
ルーミィ:死んじゃだめだお!
クレイ:くっ。みんな、ここはおれに任せて、先に行け!
GM:おっと、クレイ、魔法の剣の効果は?
クレイ:あ、そうだった。ええと、みんな、ここはおれに任せて、先にい、……行けにゃん!
一同:(爆笑)
クレイ:せ、せっかく、かっこつけたのに!
GM:ほらほら。
クレイ:つけたのに……にゃん! くう(泣)。


 ものすごくかっこつかない。
 あちこちの卓で、台詞の語尾に「にゃん」だの「わん」だの「デシ」だのが飛び交い、緊迫した戦闘場面が一瞬で笑いに包まれるという、とてもにぎやかなことになっていました。あまりに楽しいからか、途中からプレイヤーさんたちも、武器の強化より、いかに変な魔法をくっつけるかに熱心だったような気もします……。

 そして、最後の〈その他〉の魔法には、どんなものがあったかというと……。
 ここには今までの分類に入らないような特殊な魔法があれこれ用意されていました。
 強力なところでは、

「6ゾロの時に、健康状態が1回復する」

 とか。
 これは、武器から暖かな光が体に降り注ぎ、傷ついた体を癒してくれるっていう魔法の効果がついてきます。その武器を手にしたキャラがサイコロを振ったとき、6のゾロ目を出すたびに、ちょっとずつですが傷が回復していくわけです。
 とても便利で実用的な魔法ですね。
 もちろん、呪われている〈その他〉もあるわけで、たとえば、こんなのが──。

「『おいしいにおい』を放ち、モンスターから優先的に攻撃されやすくなる」

 手にした武器から(モンスターにとって)美味しい匂いがぷ~んと漂うようになってしまうのです。戦っている間は、ひたすらモンスターから優先的に狙われてしまうわけで、とってもはた迷惑な魔法だったりします。

 こうして、良い魔法に喜び、呪われた効果にがっくりうなだれているうちに、あっという間に時間が過ぎていってしまいました。

●ゲームが終わって

 すべての〈魔法の泉〉を探索し終えると、最後のイベントが待っています。
 ラスボス登場!
 これが、ふつうのモンスターの6倍はあろうかという巨大さ!
 でも、倒さなければ、外には逃げられない!
 ラストバトルの始まりです。
 それまでに充分強くした武器で、パステルたちは勇敢にラスボスに向かってゆきます!
 剣は炎を噴き出し、クロスボウは赤く輝き、パチンコの弾は紫電をぱちぱちと放ちつつ次々に敵へと叩きこまれ──。

「これで、とどめだぁぁぁにゃん!」

 お、おや?
 なんか、ひとりだけキメきれなかったひとがいるよーな……。

 ともあれ。ラスボスを倒して、依頼主のところへ戻ってくればゲームは終了。
 武器にくっついた魔法(もしくは呪い)の数に応じて冒険者支援グループから報酬が支払われます。
 最後に待っていたのは、武器の命名の儀式。
 自分の武器にそれぞれふさわしい素敵な名前を付けてもらいました。

 こうして、大賑わいのうちに「FQRPG体験会 in JGC2006」は幕を閉じたのです。みなさん、お疲れさまでした!
 さて、みなさんが作ってくれた魔法武器については、「その3」で発表します。お楽しみに!