4月9日開催「フォーチュン・クエストRPG体験会」レポート
●「GMに挑戦!」出張編●
フォーチュン・クエストRPG体験会レポート
さる4月9日に「フォーチュン・クエストRPG体験会」が開かれました(主催:はせがわみやび)。
文字通りに、集まってとにかく『フォーチュン・クエストRPG』を遊んでみよう、っていう催しです。
今回は、その体験会のレポートを、はせがわみやびがお送りします。
●当日の風景
会場は、駅から近いレンタルスペース。
ちょうど教室ひとつぶんくらいの大きさの部屋を借りて行われました。
今回の参加申し込みは12人。『フォーチュン・クエストRPG(以下、FQRPG)』は、ゲームマスター(以下、GM)ひとりにプレイヤーが6人ですから、ぴったり2卓ぶんです。
当日の朝になって1人、都合により残念ながら参加ができなくなったという連絡がありましたが、そんなこともあろうかと、待機していたスタッフにプレイヤーになって参加していただいて万事OK。
開始時刻の11時になり、予定通りに始まります。
まずは、みやびから開催の宣言です。
ゲーム仲間と開いている内輪のゲーム会ならば、「始めるよー」で済むのですが、今回は少しだけまじめに開会の言葉などをしゃべります。気の弱いみやびは、わずか11人のまなざしを受けるだけで、心の中で冷や汗がだらだらと流れて心拍数が上がっちゃいます。GMをするまえから緊張していたりして。
諸注意とだいたいのスケジュール(12時頃に昼食、ゲームは17時まで、とか)を述べてから、各自に簡単な自己紹介をしてもらうことに。
小さな会ですから、集まったひとたちには、みんなゲーム仲間となってから帰って欲しいものですよね。そんなわけで簡単な自己紹介タイムだったのです。そろそろ緊張も解けてきて、なごやかな雰囲気で会が進みます。
それから卓分け。
プレイヤーの12人をその場で半分にして、GMのみやびと織神尚砥(しきかみ なおと)さんのテーブルに割り振ります(ゲーム会によっては、手間を省くために予め参加する卓が決められていることも多いです)。
細長いテーブルふたつをくっつけてから、そのまわりに席を作ります。
準備万端おこたりなく整えて、さあ、ゲームのスタートです!
●ゲーム会のようす(その1)
さて、ではふたつに分けられたそれぞれのゲーム卓では、どのようなことが行われていたのでしょう。
まずは、みやびの卓のようすから見てみましょう。
席についたプレイヤーたち6人のうち4人がTRPGは初めてということで、まずはFQRPGの説明から。
でも、ゲームって、ルールを聞いているだけじゃ退屈しちゃいますよね。
遊んでみるのがいちばん。
だからほんとうに簡単な説明だけで、あとは遊びながら分からないところを伝えていくことにしました。
幸い、FQRPGはすぐに遊べるように、冒険する自分のキャラクターを作る、という手間がいりません。パステルたち原作の6人から自分の演じたいキャラを選ぶだけで始めることができます。
6人がそれぞれ自分のキャラを選んだら、配られたキャラクターシートに必要な事項を書きこんで、さあ、もうゲームの始まりです!
みやびの卓で遊んだのは、「あなたにぴったりの鍵」というシナリオでした。
え? そんなシナリオは「シナリオブック」にない? そのとおり。これは、新しく作ったシナリオですから。
ここでシナリオの始まりの部分を紹介しましょうか。みやびの卓では、ゲームは、こんなふうに始まりました。
GM:えーと、君たちはいつもの猪鹿亭で朝食を食べています。季節は今と同じ。つまり春です。猪鹿亭の窓から見える外の風景は、春の景色ですね。ほら、(実際に外を指さしながら)窓の向こうに何が見える?
プレイヤーA:……空と、雲?
GM:そうそう。猪鹿亭の窓からも、同じ風景が見える。緑がきれいで、空は澄んでいて、白い雲がぽっかりと浮いている。風は、そよそよと気持ちいい。さっき窓開けたし。
プレイヤーB:浦和駅。
GM:そうそう。猪鹿亭の窓からも──見えないってば。
一同:(笑)
GM:ええと、今日は、(カレンダーを見る)4月の9日で、今は……(時計を見る)11時40分頃かな。
プレイヤーA:それは、朝食というよりも、すでに昼食なのでは?
GM:朝寝坊したひとがいるんだ(きっぱり)。
なんて会話を交わしながら、徐々にクエストに入ってゆくわけです。
猪鹿亭で朝食を食べていたパステルたちに、きれいな女性がひとり近寄ってきます。
ミア、と名乗ったその女性は、「この宝石箱を開けて欲しい」と両手に乗せた木の箱を見せます。宝石箱の鍵はとても特殊で、ふつうの街の鍵屋では合鍵を作れないのだそうです。
そこで、とある人物に頼んで開けてもらってきてくれ、というわけです。
その人は、あらゆる鍵を作っては保管していて、どんな鍵でも開けられるのだそうです。噂では、「忘れた記憶を思い出す鍵」だとか、「迷宮入りの事件を解き明かす鍵」だとか、「スコーンを美味しく焼く鍵」だとか、そんな鍵まで持っているとか。
依頼を受けたパステルたちは、その謎の人物が住んでいるというダンジョンに向かうのですが……。
とまあ、こんなふうに始まるシナリオです。
紆余曲折──ノルが死にかけたとか、パステルが道に迷ったとか、報酬の宝石をトラップが隠し続けたとか、ルーミィが妙におとなびた発言をしていたとか──があった末に、無事に依頼をこなすことができました。
え? ルーミィのおとなびた発言って何、ですか?
実は、こんな会話があったのです。
クレイ:ええと。つまり、話をまとめると。結婚式が間近なのに、彼女の恋心が冷めちゃったっていうわけか。それで、なんとかしたい、と。
GM:そうそう。そこで噂を聞いて、君たちのように、このダンジョンまでやってきたんだ。
キットン:なるほどなるほど。それは、なんとかしてあげたいところですねぇ。
ルーミィ:(ぼそっと)でも、ケッコンとレンアイってベツ……(我に返って)あ、なんでもないです。
一同:(爆笑)
GM:(笑いながら)な、なんだかオトナな発言が出てますけど。
ノル:うーん。ルーミィの発言とは思えない。
ルーミィ:ち、ちがくて。あ、だからその、い、今のはそのっ。ちがうんだおー!
トラップ:パステル! おめぇ、ルーミィに、いつも何を教えてるんだよ!
パステル:教えてない! わたしじゃない!
GM:(わざとらしく冷静に)はいはい。話を続けますよ。では、ルーミィの説得により結婚と恋愛は別だと諭されたカップルは納得して君たちの前から去り──。
一同:わぁ! 待って待って! ちがうー!
GM:(にっこり)立ち止まって欲しい?
一同:欲しい!
GM:はい。じゃあ、立ち止まった。
一同:(はぁ~)
パステル:えっと、話はわかりました。あなたたちの悩みの解決に協力します。
GM:うん。じゃあ、詳しい話をするとね……。
まあ、リプレイ風に書くと、こんなことがあったのです。
得られる報酬はすべて手に入れて、トラップにひとり占めされそうになったものの、そこはパステルの一喝が炸裂。トラップが宝石を換金して全員に報酬を分配してくれました。経験値を計算すると、めでたく全員が2レベルに。
みんなでレベルアップしておしまいです。
途中で何度か休憩をとりつつでしたが、終わっても17時までまだ30分ほど残っていました。「ニムト」というカードゲームを遊びつつ、もうひとつの卓の終わりを待ちます。
| ●ダンジョン探索中 | ●ダンジョンを進め、進め! |
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| 「GM:通路を右に曲がるとね……」今回はGMがしゃべりつつ、マップを描いて見せています。(中央がGM) | テーブルの中央には隊列を組んだパステルたちのキャラサイコロが置いてあります。まっすぐ進めているうちはよいのですが……。 |
| ●交渉に立ち上がるトラップ |
●さあ、戦闘だ! |
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| 「トラップ:そんな金額じゃ、受けられねぇな」トラップ役の彼はお金の交渉になるとイキイキしていました。 | 「GM:と、君たちの前に怪物が……!」緊迫する一瞬。 |
さて、では、もうひとつの卓では、どんなことが行われていたでしょう。
ちょっとGMの織神さんに聞いてみましょう。
●ゲーム会のようす(その2)
ハイ、では、ここからちょっとだけ織神です。実際に遊んでもらった内容をレポートしましょう♪
ゲーム開始直後のことです。
猪鹿亭で食事を終え、パステルたちは一服していました。
GM:扉を開けて、ドタドタとひとりの男が駆けこんできました。君たちを見つけると手を振りながら近づいてきます。「いい話を持ってきてやったぜ!」と大声を張りあげます。やってきたのはシナリオ屋のオーシです。
トラップ:いい話? いったいどんな話なんだ?
オーシ(GM):そこの路地の出店でな。可愛い格好した冒険者風の女の子が、店主相手に店先で騒いでたんだよ。
クレイ:可愛い格好なのに、冒険者風ってわかるんですか?
パステル:どんな格好だろ。
キットン:冒険者風って、ふつうは質実剛健って感じですものねぇ。
ルーミィ:だお。
トラップ:どんな格好してたんだよ? 鎧姿の女の子か?
ノル:それはかっこいいかもしれないが、「可愛い」じゃないと思う。
一同:で、どんな格好なの?
オーシ:ど、どんなって……ええとだな。
(GMの織神は、ここで最近流行のメイドさんの服装の様な可愛らしい感じの鎧だと言ったのですが、余り上手に説明できずに苦労しました。織神がメイドさんの服装、理解して無いから描写どころじゃ無いんです。無謀はいけませんね~。今度しっかり勉強しに行かなくては……)
オーシ:まあ、それでだな。その女の子は、やっぱり冒険者らしくてな。なんでも「ダンジョンに挑戦したいのに人数が足らないからと断られていた」ってことらしくてな。どうだい、おまえたち手伝ってみねぇか。
パステル:あやしい。
クレイ:うん。
トラップ:だいたい。なんで出店でダンジョンに挑戦できるんだよ!
オーシ:その出店は、「流しのダンジョン売り」なんだってさ。
一同:あーやーしーいー。
クレイ:それに! そんな話、オーシにぜんぜん得がないじゃないか! おかしい! これは何かある!
パステル:だよねだよね。
オーシ:お、お前ら俺をそんなヤツとしか思ってないのかぁ~!?
一同:うん!
オーシ:お、お前らー!!! ちっ、人が親切に教えてやってりゃ~。そうだ! トラップ、ごにょごにょごにょ(さっきの女の子、どっかのお金持ちっぽかったぞ)。
トラップ:! ほ、本当か! よしっ、行くぞ!
トラップを除く一同:ト、トラップってば!
トラップ:よう。そこの冒険者のねぇちゃん!
GM:(よしよし)
トラップを除く一同:あやしいのに~。
でも、ほんとに「流しのダンジョン売り」だったんですけどね。
実は──ね。
織神の用意したシナリオは『Labyrinth Die Schatzjagd』というボードゲームを使ったものでした。以前、友人が遊ばせてくれた一品(作品)なのですが、それはこのようなゲームなのです。
と、まぁ~こんな感じのゲームです。今回はまずこのゲームを遊んでもらいました。
そして、数回遊んでもらい、遊び終わったときに最後に出たカードのダンジョンに実際に挑戦してもらったのです。
織神の卓に参加していただいた方には同世代の方が多かったのですが、2人だけ新高校生がいました。しかも、TRPGも初参加とか!
緊張してたのかなぁ~。それともボードゲーム自体をあまり遊んだことが無かったのかな? 他の参加者に比べて出遅れ気味でした。ですが、このゲームが進んで行くと笑顔でゲームに参加してくれるようになり、ほっとひと安心。
TRPGのメインは会話です。でも、これが意外と難しいことなのです。初対面の人が混ざると、顔見知りでは喋れた内容でも躊躇しちゃうことってありませんか?
そこで今回のシナリオは、初めに話しやすい雰囲気を作る、ということを意識して作ってみました。そのために、「誰にでも気軽にできる簡単なゲームを一緒に遊ぶ」ということをしてみたわけです。
ダンジョンには、罠やモンスターやクエストが配置してあり、ひとつずつ遊んでもらったのですが、クエストまでは辿りつけずにタイムアップ。ちょっと残念でしたが、幸い、参加者の皆さんには楽しかったです、と言っていただけました。
今度はもっと罠やモンスターもパワーUPさせておきますですよ!
織神の方はこのような感じでした。ご参加ありがとうございました~!
| ●相談中 | ●キャラシートとにらめっこ |
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| こちらは織神GMの卓です。なにやら相談中……。窓の向こうには線路と駅が見えています。 | FQRPGのキャラシートにはゲーム中に使う情報がコンパクトにまとめてあります。よくみると、「フォーチュン・カード」も見えてます。 |
| ●相談中2 |
●ゲームを終えて |
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| キャラシートとにらめっこをしながら戦闘の相談。はたしてどんな手を考えついたのかな? | 「今日は、このカードのダンジョンを使ったんです」と織神GM(左)。右は、はせがわみやびGM。 |
●まとめ
このようにして無事にふたつの卓ともゲーム終了。
終わったあとは、テーブルを元どおりに戻して閉会式です。
それぞれの卓のGMから、面白かったプレイなどを報告してもらいました。隣の卓ではどんなことがあったのか、気になっちゃいますものね。
GMがその日のようすを話すと、参加者からは時おり爆笑が起こったり、苦笑が浮かんだり。TRPG初体験の方もいらっしゃったようですが、どうやら楽しんでいただけたようすです。
全員で後片付けをして、2006年最初の『フォーチュン・クエストRPG』体験会はおしまいです。
遊んでくれたみなさんに、すこしでも、TRPGの楽しさが伝わればいいな、と思います。体験会は、これからもときどき開かれると思いますので、機会があったら参加してみて欲しいです。
以上、4月9日開催の「フォーチュン・クエストRPG体験会」レポートでした。








