GMに挑戦! 第2回

初心者向け『ゲームマスター(GM)入門』 第2回


●第2回●
初心者にお勧めのキャラクター&フォーチュン・カードは?


 こんにちは、みなさん! GMをしたい方必見のコーナーの第2回です。今回も質問にお答えしつつ、進めていきたいと思います。第2回は、はせがわみやびと、『フォーチュン・クエストRPG』初心者のコボルトと一緒にお贈りします。

(注)重要なことは枠の中にまとめてあります。後で読み返す時には、枠の中だけを読んでもOKです。


初心者やまだ慣れていないプレイヤーに「どのキャラクターがいいですか?」って聞かれたら、どう答えたらいいでしょうか?

■お勧めキャラクターは、パステルとクレイ

コボルト:あ、これはボクも悩みましたです。ボクにもカンタンにできるキャラクター(以下、キャラ)って誰なんだろうって。
みやび:カ、カンタンに、ですかあ。
コボルト:だって、TRPGってゲームそのものが難しそうじゃないですか。
みやび:そんなことないですよぉ。
コボルト:でもでも、知らないコトがいっぱいあるし。だから、できるだけカンタンに遊べるキャラがいいなぁって。
みやび:そういうことならば、パステルとクレイです!
コボルト:え、そうなんですか?
みやび:はい。このふたりを勧める理由は次の通りです。

★TRPGにまだ慣れていない方にお勧めのキャラは、パステルとクレイ!

パステルとクレイを勧める理由

・特殊なルールを覚える必要がない。
・特殊な演技をしなくてよい。


みやび:たとえば、トラップには「盗賊技能」という能力があって、宝箱や罠が出てくるたびに盗賊技能のルールを見ることになります。
コボルト:それ、難しいんですか?
みやび:いえ、そんなには。でも、慣れていない方にはプレッシャーがかかっちゃうかもしれないですね。同じように、ルーミィには「魔法」、キットンには「キットン専用の特殊なキノコ」という特別なルールがあるんです。
コボルト:覚えないと……ダメ?
みやび:覚えなくとも、そのたびに「ルールブック」や「チャート」を見ればOKなんですけどね。でも、先ほども言ったように、慣れていないと難しそうに見えちゃうかもです。
コボルト:パステルさんとクレイさんにはそういう特殊なルールはないんですか?
みやび:はい。あと、ノルにもないです。
コボルト:じゃあ、ノルさんもお勧め?
みやび:パステルとクレイの次にお勧めです。戦闘でも目立つことができますし。ただ、ノルやキットンは、原作通りに演じようとするとちょっと大変。
コボルト:うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!
みやび:(びっくり)ど、どうしました?
コボルト:ええと、キットンさんを演じてみたんですけど?
みやび:あ、ああ……な、なぁるほどです。似てます似てます!(拍手)
コボルト:えへへ。
みやび:みんながみんな、コボルトさんみたいに演技派だといいんですけど。初めの頃はなかなかそうはいきません。あと、ノルの真似をしようとして寡黙なナイスガイを貫くって、けっこう大変かもです。彼らに比べれば、パステルとクレイは、基本的なルールさえ覚えておいて、ふつうにおしゃべりをしていれば、それだけでパステルらしく、クレイらしく、なるんですね。
コボルト:そうかぁ。初めての時は覚えることが少ないほうがありがたいし。じゃあ、パステルさんを選んでみようかな。
みやび:もちろん、キットンの熱烈なファンだから「キットンだったらばっちり!」とか、宝箱を開けてみたいから「盗賊のトラップをやってみたい!」っていう場合は、この限りではありませんです。
コボルト:魔法を使ってみたければ、ルーミィさんを選ぶしかないですよね。
みやび:そうですね。でも、そういうお気に入りにこだわっていなくて、TRPGに慣れていないプレイヤーが迷っていたら、クレイかパステルをお勧めしておくといいと思います。
コボルト:わかりましたっ。


プレイヤーから「どのフォーチュン・カードがいい?」と聞かれたら、どうアドバイスしたらいいでしょうか?

■お勧めのフォーチュン・カード

みやび:キャラの特徴をさらに表すために、『フォーチュン・クエストRPG』にはフォーチュン・カードが付いています。
コボルト:フォーチュン・カードって、パステルさんたちの顔イラストが付いているカードですよね? 
みやび:それです。1キャラに付き8枚ずつ用意されています。
コボルト:いろんな効果があるんですよね。迷っちゃうなぁ。
みやび:そうですね。まだ慣れていない方はフォーチュン・カードを選ぶのも迷うはず。というわけで、まずフォーチュン・カードについてざっとおさらいしましょう。1枚のカードには、上から順に「カード名」「セリフ」「効果」「使用条件」の4つが書かれています。
コボルト:ええと……この「使用条件」を満たしている時に、「セリフ」を読みあげながら場に出すと、「効果」が発揮されるんでしたっけ?
みやび:はい。詳しくは「ルールブック」のP18~19に記載されています。自分の選んだキャラのレベルに応じた枚数を持つことができます。
コボルト:パステルさんを演じる時は、パステルさんの顔が付いたカードから選ぶんですよね? じゃあ、この8枚をよく切ってっと。(8枚を裏返しにして、切り始める)
みやび:裏返さなくてもいいんですよ。
コボルト:えっ? そうなんですか。
みやび:はい。シナリオが始まる前にじっくりと内容を見て選んでOKです。周りのプレイヤーたちと相談して選んでもいいんです。GMはプレイヤー同士で相談するように勧め、「どのカードがいいか」と聞かれたら、アドバイスしましょう。どのカードを選ぶといいかっていうのはシナリオによりますが、基本的な「お勧めフォーチュン・カード」をまとめてみます。

★お勧めフォーチュン・カード

★パステル
《お勧めカード》
「かばう」「パステルの手料理」「迷子」
《解説》
「かばう」…キャラクターひとりが致命的なダメージを受けた時に、助けることができるカードです。
「パステルの手料理」…パーティ全員を回復させることができる唯一のカードです。生き残りを優先するならば、「かばう」と、このカードは重要です。
「迷子」…フォーチュン・ポイントを1点追加するカード。何が起こるかわからないのがTRPGですから、戦闘でも交渉でも、状況に関わらずに役に立つフォーチュン・ポイントを増やしておけるこのカードは実はとてもお勧めです。
《GMにワンポイントアドバイス》
 もし、その日のシナリオに戦いが少なそうだなと思ったら「聞き上手」を、強い敵だなと思ったら、戦闘力を上げるカードを勧めると良いでしょう。

★トラップ
《お勧めカード》
「トラップの説得」「影からの一撃」「隙を見つける」
《解説》
「トラップの説得」…パステルたちが誰かと交渉する時、交渉役を担当することになるのはトラップが多いはず。報酬の値上げを交渉する時とか! でも、トラップって交渉判定の時に必要な「カルマ」が低いんです。重要な交渉で成功するためには必須です。
「影からの一撃」…攻撃力を上げるカード。若干攻撃力が低めのトラップには、確実にダメージを増やせるこのカードがとてもお勧め。
「隙を見つける」…先手を取れるカード。重要な戦闘の時に確実に先手を取るためには、このカードをもちましょう。
《GMにワンポイントアドバイス》
 その他のカードは防御用のカードと攻撃用のカードに分けられます。ピンチを避けたければ防御用のカードを、がんがん攻撃したければ攻撃用のカードを選ぶといいよ、と勧めると良いでしょう。

クレイ
《お勧めカード》
「かばう」「シドの剣!?の輝きに包まれた」「全力攻撃」
《解説》
「かばう」…パステルの解説を参照してください。
「シドの剣!?の輝きに包まれた」…どんな健康状態からもクレイが回復できるカードです。前に立って戦うクレイは健康状態が悪くなることが多いもの。どんなにひどく傷ついても全快になるこのカードはぜひ持っていてほしいカードです。このカードは麻痺や石化のような特殊な「病気」の健康状態からも回復できるのが強みです。
「全力攻撃」…攻撃力を確実に上げることができるカード。たとえ一撃でも相手にダメージを与えることはこのゲームでは重要なので、強い敵が出てきた時のために持っていたいカードです。
《GMにワンポイントアドバイス》
 その他のカードとしては、「さりげない幸運」が、どんなシナリオでも役に立つのでお勧めです。

★キットン
《お勧めカード》
「こんなこともあろうかと」「薬草探し」「キットン族の教え」
《解説》
「こんなこともあろうかと」…仲間の回復を引き受けることが多いキットンには、回復アイテムのさらなる充実が大切です。増やせるアイテムの数こそひとつだけですが、「薬草」「毒消し」「ホーリースプレー1」の3つから選べるのが良いところ。1レベルから始めると「ホーリースプレー1」は持っていないので、アンデッドが出てきた時にピンチになってしまいます。
「薬草探し」:薬草を増やせるカード。「こんなこともあろうかと」と、このカードは最重要カードです。
「キットン族の教え」…ゲームが行き詰った時に威力を発揮するカード。初心者のうちは何をしていいかわからずにゲームが止まってしまうことも多いもの。そんな時に、直接GMにヒントを教えてもらえるこのカードは強力なカードです。
《GMにワンポイントアドバイス》
 ゲームの回数を重ねていくと、徐々にキットンは回復のアイテムが増えていきます。そうなってきたら、回復用のカードの代わりに、他のカードを勧めると良いでしょう。

★ノル
《お勧めカード》
「かばう」「渾身の一撃」「動物との会話」
《解説》
「かばう」…パステルの解説を参照してください。
「渾身の一撃」…クレイの「全力攻撃」を参照してください。「かばう」もこのカードもとっても重要です。
「動物との会話」…ノルらしく、小動物や小鳥から冒険のヒントをもらえるカードです。キットンの「キットン族の教え」と同様に行き詰った時に役立つ便利なカードなのですが、小動物や小鳥が近くにいないと役に立たないのがちょっと弱いです。
《GMにワンポイントアドバイス》
 シナリオに小動物や小鳥が出てこない場合は、「動物との会話」の代わりに、たとえば「巨人族の意地」などを勧めたほうが良いでしょう。せっかく選んだのに使えないとプレイヤーががっかりしますから。
 シナリオに罠が出てくる時は、「へい、親方」をさりげなく勧めておくのも良いでしょう。トラップがいつも罠の解除に成功するとは限らないですから。

★ルーミィ
《お勧めカード》
「小さなポッケ」「小さなポッケ2」「エルフの血」
《解説》
「小さなポッケ」「小さなポッケ2」…どちらも回復アイテムを増やせるカードです。パーティの中で最も健康状態を悪化させやすいルーミィは、回復アイテムを自前で用意しておくと、ぐっと生き残る確率が高くなります。万が一、キットンの薬草がなくなってしまっても、この2枚のカードがあれば自分で回復できますから。
「エルフの血」…魔法命中の値を上げることができるカードです。魔法は命中さえすればダメージを与えることができるので、「命中させること」がとても重要です。魔法命中に+5できるこのカードがあれば、たいていの敵に確実に1ダメージは与えることができるはず。ぜひ、選んでおきたいカードです。
《GMにワンポイントアドバイス》
 もし、パーティの他のキャラが「かばう」を持っていたり、あるいは薬草を充分に持っている時は、「小さなポッケ」「小さなポッケ2」の代わりに、別のカードを勧めたほうが良いでしょう。


(注)このお勧めカードは、1レベルで戦闘ありのシナリオでしたら、7~8割の確率くらいで役に立つだろうというカードです。ただし、「シナリオブック」のシナリオ4「冒険者の休日」のような、戦闘がないシナリオでは、このお勧めカードより交渉用のカードのほうが役に立つでしょう。


みやび:このお勧めカードを持っていれば、最初のゲームでいきなり全滅! という可能性はかなり減ると思います。もちろん、他のカードは役に立たないということではありませんから。
コボルト:よくわかりましたっ。
みやび:また、選んだフォーチュン・カードはゲーム中も全員に見えるように表にして出しておきます。
コボルト:隠さなくていいんですね。
みやび:そうです。ということで、第2回はここまでです。第3回もお楽しみに!

<<第1回を読む  第3回を読む>>